風景
稲作が盛んな秋田では、米農家の知人から玄米をまとめて仕入れる一般家庭も。 これを白米にするコイン精米機という施設が多く立地し、誰でも利用できます。 玄米は保存に良く、小刻みに精米すれば、新鮮でおいしいお米が日々の食卓に。
寒天と砂糖を練った寒氷(かんごおり)にクルミを入れた大館市の郷土菓子。 買ったこのあけがらすは、柔らかく滑らかでしっかり甘く、渋いお茶と調和。 夜明けの白んだ空に烏が飛ぶ、美しい風景の和菓子です。 (平成30年2月19日時点の情報です)
江戸時代から続くと伝わる火祭りは、平成に入り一度は絶え、近年復活しました。 今回インターネットで資金を募り(クラウドファンディング)、生徒らも担い手。 厚い雪の田で神木は燃え盛り、福を祈り、山奥の集落に今の時代の声が響きます。 年中行事「葛黒…
城下町角館の武家屋敷や商家などに受け継がれるお雛様を現地で公開しています。 豪華な享保雛(きょうほびな)や、庶民的な型紙に布を重ねた押絵(おしえ)が。 江戸から平成、顔かたち様々に古今の歴史を映す花やかな展示は、来月11日まで。 イベント「角館…
町中の数カ所に、雪を固めてくりぬいた「かまくら」が作られ、歩いて巡れます。 夜は中から頭巾に半纏の子供達がかわいい声で招き、甘酒や餅でもてなし幻想的。 入ると意外に暖かい、秋田でも特に雪深い県南横手、雪国の雪を楽しむ祭りです。 (上:昼の横手…
山を四方に複数の川が流れ、市街地と郊外と奥地、自然の中に集落が点在します。 その辺りの観光スポットとされていない場所に、四季折々の風光明媚な景観が。 県道と山里を繋ぐ橋から見える寒そうな川、春にはイワナやヤマメの魚も。 akitaodatelifejp.haten…
外で作業中に腕時計を見ると、もう勤務時間終了まぎわ、空が明るく気づかずに。 徐々に日が長くなり、帰宅してもまだ明るく、季節が巡っていることを感じます。 五月まで残雪があった家の冬はしばらく続き、やがて来る春を思うのも一興です。
ごはんを半殺し(半分くらい潰す)にし丸めた郷土料理「だまこもち」入りの鍋。 家では網で焼き、具やつゆはきりたんぽ鍋と同じ鶏肉やセリなどを使っています。 たんぽ既製品は秋田のスーパーによく売っていて、だまこは自作するときに手軽。
白い町を彩る枝木に結んだアメが愛くるしい、大館(おおだて)昔からの祭り。 この日に食べる飴は風邪封じと言い伝えがあり、通りは多くの人で賑わいます。 露店に並ぶ色とりどりの地元で作る飴、催しも多数、雪国の朗らかな風景です。 年中行事「大館アメッ…
浮世絵などを描いた巨大な和紙の風船が、火を灯し空にたゆたう毎冬の風物詩。 幾つも上がると壮観ですが、湿り雪が落ちた今回、多く飛ばずに終えるものも。 冬蛍(ふゆほたる)のあだ名のように儚(はかな)く、無常を感じる夜でした。 年中行事「上桧木内の…
内陸の大館(おおだて)から沿岸の能代(のしろ)へ走ると途中から積雪が減少。 県内で量に大きく差があり、遠い南部はどうだろう、などと歩道を眺めていると。 園児達が来てそこの小さい雪山で始めた米袋のソリ遊び、頼もしい五輪前日です。
路地から見えた串さばき、店内を横断する二本のカウンターに吸い寄せられます。 ホルモンの焼き鳥と煮込み、気取らない酒に合う正統派の小鉢、絵になる昔風情。 夜の秋田駅西口、どうもとフラリ来られる止まり木のような、人情集まる場です。 モツ(ホルモン…
冬うらら正午は暖かく休憩も昼寝日和、どうりで、道路の温度計は0度。 移住前や今でも東京へ行けば0度は寒いのに、秋田の0度はそうでもない心理。 何せ今晩の大館は−13℃予報、ここぞと水抜きし暖房の燃料を確認するのでした。 akitaodatelifejp.hatenablog.c…
虎柄のような斑(まだら)模様が愛らしい、インゲン豆の一種とら豆。 秋に大家さんが収穫したものを分けてもらい、乾燥させ保存していました。 じゃらじゃら音のする粒たちが、ホクッと甘い煮豆になるのが面白げ。
あれ確か説明書は−15℃が凍る目安、数日後に暖かい予報だしまず待ってみよう。 先日大家さんに伝えると水面下で業者さんを呼んでくれていて、急きょ午前午後。 夜になり毎日外湯通いも大変だ、何でも他人事や額面通りでないと反省しました。 akitaodatelifejp…
積雪で地面の状況が見えないときは、降る前の記憶や、なるべくの危険予知を。 道で端に寄り過ぎると、用水路や側溝に被った雪を踏み抜き転落するおそれも。 写真は、両脇に排水溝が伸び少し窪んでいるため、中央部も溝であると推測が。 akitaodatelifejp.hat…
明治26年来の孤高の名湯へ日帰り入浴に、雪深く秋田杉が生い茂る山間にある宿。 一時閉館を経て蘇った曰く霊泉の濁り湯は、強い硫黄臭と軽やかな肌触りの中性。 大人しい舎も好ましく、食事は料亭の手技と聞き、泊り隠れてみたくもなります。 (風呂は原則撮…
国際教養大学の図書館は24時間開館、街から離れた森の中にあり自習には好条件。 秋田杉の梁(はり)や柱に弓なりの書架が美的、一般客も時間帯で利用・見学可。 本学は授業を英語で行い海外留学必修、国内外の人達が交差する活発な場末です。 「中嶋記念図書…
ずっと広がる田園の仕事現場で、遮るものがなく吹きさらす風がとても冷たい。 雲間から太陽が見え隠れ、日が射すととても温かく生き返り、光合成する気分。 作物の葉の摘みすぎは禁物と省み、お天道様と称した昔の人に思いをはせます。 (業務に差し支えない…
積雪の重圧や落雪の衝突で建物の窓ガラスが割れることを防ぐ寒冷地特有の外装。 木の板を渡したり、トタンや樹脂パネルを立てかけたり、時期の前に準備します。 設置すると日光が遮られ室内は暗くなり、積もれば昼でも電気、冬真っ盛りです。
降雪期に道路の端が分かるよう設置される、主に紅白の縞(しま)模様の長い棒。 積雪で道のふちが隠れるため、歩行者や車の通行、除雪車が作業する際の目印に。 境界にある程度の間隔で立ち、雪深い場所では高い支柱で吊る下向き矢印の型も。
年末挨拶などの関係で職業柄、建設機械の写真カレンダーを譲ってもらいました。 稼働中の臨場感あるビジュアル、十二の多様な建機が集う図鑑っぽさにときめき。 昨年版に続き愛用していて、日々眺めると仕事に精を出そうと思えます。 (制作者の日本キャタピ…
帰省から戻る鉄道の旅程に弘前(ひろさき)駅で待ち時間があり途中下車。 改札を出るとリンゴ像と大館アメッコ市のPRが、どちらも可愛いモチーフ。 最寄りの大きな街でよく来るため、行政区域は違っても秋田暮らしの一部です。 (平成30年1月6日時点の情報で…
東京のターミナル駅でビジネス街、商業ビル内の秋田県アンテナショップ併設。 きりたんぽ鍋や比内地鶏親子丼と定番のなか稲庭うどんを、日本酒も複数あり。 回転が速い平日の昼に故郷の料理名が飛び交う、都会の日常に根づく秋田です。 秋田県産品店・食堂「…
どこか遠くの鉄道駅にあり、雪国の象徴のようであった待合室のストーブ。 実際に来てみると、冬は大館や内陸線の鷹巣、阿仁合で見て、なんと暖かいこと。 地元で当たり前の日常も、ときに旅人の情緒となり印象深く刻まれます。
冬の日本海で漁が盛んな鰰(はたはた)を、塩・ご飯・麹などと漬けた発酵ずし。 郷土の伝統的な保存食で、各家庭の製法で作られ、店には出来たものが並びます。 正月料理の一つに普及し、米と麹が成す日本酒と合う、秋田の今頃の風物詩です。 akitaodatelife…
秋田に住み一度目の正月は大館神明社、翌年は帰省し初もうで。 今回は生活圏である隣市北秋田の鷹巣(たかのす)神社へ。 地元でこぢんまり、のどかに新年が始まりました。
中山地区に伝わる、大館特産のヤマノイモ(山芋)をつなぎにした蕎麦で年越し。 一帯に目立つ林檎や梨の看板に紛れて「そば」の文字を見つけ、食べてから毎年。 この太めな手打ち生麺をよく茹で、つゆは味どうらくの里、家の味になりました。 (平成29年12月…
正月料理の買い物で町へ行くと、普段やお盆時期よりも人出が多く特別な雰囲気。 スーパーは混雑といつも以上に揃えた総菜、目当ての生ハタハタは時すでに遅し。 年末年始の準備や帰省で戻ってきた人たちか、大館の辺りはとても賑やかでした。
寒冷地の戸外でよく見られる、数百リットルなど灯油を貯蔵する据え置き容器。 屋内のストーブや給湯ボイラーに配管で給油され、またはポリタンクに移替え。 補充は小型タンクローリーによる配達が一般的で、地域の取扱店に注文します。